音楽とワインの関係性

音楽とワインの関係性

ESSENCIAのJAZZワイン

今年の6月よりジャズに関連する名前のついたワインを入荷しました。
コバチ・ニムロード・ワイナリーのディクシー・キュヴェ(白)とクール・キュヴェ(赤)の2本です。

ジャズ好きであれば、“ディクシー”という名前からディキシーランドジャズとすぐピンとくるでしょう。ディキシーとはアメリカのニューオリンズ(New Orleans)で生まれたジャズのスタイルのことです。
ニューオリンズはニュー・オルレアン(オルレアン=フランス中部の都市)という意味です。
英語名とフランス語名は、どらちも「新しいオルレアン」で、ルイ15世の摂政オルレアン公フィリップ2世に因むそうです。ニューオリンズは、かつてはフランス領ルイジアナの首府であり、市内にはフレンチ・クオーターと呼ばれる地区があります。そんなわけで、10$札にはフランス語で"DIX=10"と印刷されたことから、ディクシーランドと呼ばれたそうです。
ヨーロッパ系移民の人々がアフリカン・アメリカンのジャズをまねてトランペット・トロンボーン・クラリネットの3管編成を中心とするニューオリンズ・スタイルのジャズを始め、これがディキシーランドジャズと呼ばれています。即興性に富んだ陽気で楽しく活気のある雰囲気が特徴です。

一方、クールジャズは1940年代後半ビバップの反動として生まれ、リラックスしたサウンドが特徴で、聞き手を圧倒しないテクニック表現とリズムに抑制感があり、クールに感じられたことからCoolと呼ばれました。クールジャズの創始者はマイルス・デイヴィスと言われ、彼のアルバム『クールの誕生 (Birth of the Cool)』がその起源ともされています。クールジャズを代表するミュージシャンにスタン・ゲッツが入っているはまさしくCool という印象ですね。

音楽とワインの相乗効果

食べ物のおいしさを感じられるのは五味と五感と言われます。
五味は5つの基本の味「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「旨味」。五感は視覚(彩)、触覚(噛んだ時の音)、味覚(甘み・酸味・塩味・苦味・旨味)、嗅覚(香り)聴覚(喉越し、舌触り、歯ごたえ)などです。


聴覚(音楽)が味覚に影響を与えるという研究をされているのがオックスフォード大学の実験心理学者であり、クロスモダール研究の責任者チャールズ・スペンス博士です。
クロスモダールとは視覚と味覚、視覚と聴覚など、本来別々とされる知覚が互いに影響を及ぼし合うこと、例えば風鈴の音を聴くと涼しく感じるといった人間の五感が互いに作用しあいながら感覚を生み出していく現象のことです。


スペンス博士たちのチームは研究の結果、私たちの脳は飲んだり食べたりするとき、周りの環境に影響されることが分かったと言います。
ワインを少しでも美味しく楽しもうと思うのであれば。ワインに合う音楽を選ぶことが一つの方法だそうです。迫力のあるどっしりとした音楽、例えば、「カルミナ・ブラ―ナ」のような音楽をかけてワインを飲めばワインもパワフルに感じられるし、落ち着いた柔らかい曲、マイケル・ブルック氏の「スローブレイク」のような曲を聴きながらであれば、飲むワインも同様な印象になるということです。

 皆様も是非お試しください。

 

 

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