ハロウィンの起源
ハロウィンは、古代ケルト(現在のアイルランド)民族のお祭りが起源といわれています。
古代ケルトでは、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。その際、悪霊も一緒にやって来て、作物に悪さをしたり、子どもをさらったりと悪事をするといわれていました。
そこで、人々は悪霊を驚かせて追い払うために仮面をかぶり仮装をして、魔除けの焚き火を行ったといわれています。
やがてこの催しがキリスト教圏へ広がっていき、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「万聖節」の前夜祭として行われるようになりました。
秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払うというところなどは、日本のお盆とよく似ていますね。
10月31日~11月2日は「万聖節」として、この世に戻ってくる死者の魂を慰める行事を行っています。現在は10月31日がハロウィンとして定着しているようです。
ハロウィンのシンボル「ジャック・オー・ランタン」
ハロウィンになると目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタン「ジャック・オー・ランタン」をよく見掛けるようになります。
ジャックとは、アイルランドの物語に登場する悪事ばかりを働いていた男で、魂を取ろうとやってきた悪霊を騙したため、地獄に堕ちることもできず、死んだ後もランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたと言われています。
かぼちゃを怖い顔にくり抜いて窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たすそうです。
最近ではハロウィンの宗教的な意味合いが薄れ、大人と子どもが仮装をして楽しめるイベントになっています。
さて、ハロウィンの食卓にもワインはいかがでしょうか?
今回ご紹介するワインは キャンター・ワールド・ワイン・アワード2021で出品ワイン18,094本中上位50本に選ばれた赤ワインを造ったワイナリー、サンタ・アンドレアの白ワインと赤ワインです。
■ナプボル・エグリ・キュヴェ・クラッシクス2020
写真でははよく見えませんが、ワインの名前「太陽のワイン」にふさわしくラベルには太陽のイラストがエンボス加工されています。魔除けになりますね。カボチャ色のラベルはハロウィンのカボチャを使ったお料理と並べると統一感のあるテーブルセッティングになります。パンプキングラタン、カボチャとサツイモのサラダ、パンプキンスープとも好相性です。
■アールダーシュ・エグリ・ビィカベール・スーペリオ―ル2018
2020年デキャンター誌ワイン・オブ・ザ・イヤー、ロゼ・赤ワイン部門で世界の53本に選ばれた赤ワインは、サワーチェリーやプラムの濃厚で心地よい酸味とまろやかな風味がワインを口に含んだ瞬間、至福の時を感じます。シチューなどこってりした肉料理に合わせることもできます。パンプキンクリームソースを使ったひき肉入りラザニアと合わせてもいいですね。
■サンタ・アンドレアワイナリー
設立は2002年と比較的新しいワイナリーですが、ルーリンツ・ギョルギ博士が造るワインは設立以来数々の賞をハンガリー国内外で受賞しており、その記録を塗り替えるのは難しいと言われています。サンタ・アンドレアの上質なワインをお楽しみ下さい。