【受賞ワイン】セレクション・ブダイ・シャルドネ

＜ワインの特徴＞

「辛口・ミディアムボディ」

ハンガリーの白ワイン銘醸地エチェク・ブダにあるワイナリー・ニャカシュのワインです。ニャカシュは、テロワールを最大に生かすため、白ワインに特化してワインを造っています。

このワインの最大の特徴は、「レイトハーベスト＝遅摘み」ワインであること。完熟したブドウの収穫時期をギリギリまで遅らせて、ブドウの糖度を高めて造られています。糖度の高いブドウからはアルコール度数が高いワインが生成されます。

このため、セレクション・ブダイ・シャルドネは、白ワインとしては比較的高いアルコール度数になっています。デザートワインのような甘さはありません。

＜テイスティングコメント＞

黄金色かかった輝くイエローに、第一印象は控えめながら、バター・リンゴ・クルミに加えて、トーストのニュアンスなど樽熟成による複雑なアロマが感じられます。
空気に触れると、トロピカルフルーツ（パイナップル、バナナ）と熟したメロンのノートがあらわれます。

このワインはミディアムボディながらも、ほどよい厚み、糖分と酸の素晴らしいバランス、長い余韻をもつ大変華やかなワインです。凝縮した旨味にあふれたこのワインは、3～5年の瓶内熟成ポテンシャルが高いのも特徴です。

＜受賞歴＞

• 仏 ヴィナリーズ国際ワインコンクール 2024【金賞】

フランス醸造技術協会が主催する、世界で最も権威あるワインコンクールのひとつです。2024年は636の生産者が2,927のワインを出品しました。

• 仏 シャルドネ・デュ・モンド 2024【銀賞】 

シャルドネ・デュ・モンドはフランス・ブルゴーニュで開催されるシャルドネワインの国際コンクールです。 2024には、579種類のワインが33カ国から出品されました。

＜おすすめペアリング＞

• 塩気のあるブルーチーズやハードチーズ
• 桃、アプリコットなどのストーンフルーツを使ったフルーツタルト。クレーム・ブリュレやフルーツサラダに蜂蜜をかけるのも良い。
• タイカレーやベトナムのフォー、四川料理といったスパイシーな料理

＜ニャカシュ・ワイナリー＞

エチェク・ブダ地方は、ハンガリーで一番新しいワイン産地ながら、別名「ブダのブドウ園」と呼ばれるワインの銘醸地です。都市からわずか25㎞離れた場所にあるエチェクは1990年に、ブダは1998年にワイン産地に認定されました。

風が強く、ハンガリー国内平均気温より低く冷涼な気候です。シャルドネ、オラスリズリング、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリ、グリューナー・フェルトリーナーの質の高い白ワインが産出されています。気候、ブドウともにスパークリングワインに大変適しており、ヨーゼフ・トゥルレイ氏がこの地で高品質のスパークリングワインを作ったことから、「ハンガリーのシャンパーニュ地方」と呼ばれるようになりました。

ニャカシュ・ワイナリーはエチェク・ブダ地のニャカシュ丘の麓にある小さな村落に位置します。1991年からブドウ栽培を始め、圧搾機や貯蔵庫を備えた後1997年にワイン製造を開始しました。プロフェッショナルなワイン作りの普及に貢献し、還元的ワイン醸造の研究を重ねました。

2012年にニャカッシュ・ワイナリーは「ハンガリアン・ブランド・アワード」を受賞。ワインが様々なコンペで受賞するなど高く評価を受けています。
ニャカシュ・ワイナリーは、還元的ワイン醸造の研究を重ね、土壌を生かしたフレッシュでリッチな味わいのワインを年間130万本生産・10万本輸出しています。
環境に配慮した生産を重要視しており、2004年から90ヘクタールの土地をもってブドウ栽培計画を管理する農業環境経営に参加し、3ヘクタールの土地で試験的にオーガニック栽培を導入しています。

主任醸造家は、3人の息子の母でもあるプーラ・ベアータさんです。
彼女は若い頃より食品飲料に関心を持ち、中等学校では食品産業とワイン製造を専門に学び、大学では発酵学を専攻し、食品機械の主任技術者、技術者指導員として卒業しました。2000年よりニャカシュ・ワイナリーで主任醸造家として働き始めました。仕事の傍ら、2002年に博士号を取得。最近では蒸留学の修士号を取得しました。